主婦が夫との関係でずっとつらさを感じていて「離婚したい」と思っても、実際には
「簡単にはできない」
と思うことも多いのではないでしょうか。
「簡単に離婚するなんて忍耐力が足りないかもしれない」
「つらくて離婚したいと思っても子供がまだ小さいし…」
「どこの夫婦もガマンしながら暮らしてるはず…」
「子供も連れて出ていきたいけどお金もないし…」
「実家に頼れるならいいけど無理だから」
「離婚したら周囲の目が気になる」
「子供のためにガマンしなきゃ」
「離婚する勇気もない…」
など、いろいろな声も聞かれます。
私もかなりつらくても、「殴られたりするわけでもないし、そんなことで普通は離婚しないよね…」と思い、我慢を続けていました。
旦那からのひどい言葉や態度で傷ついたり、悔しくなったり、悲しくなったりする程度じゃ離婚の理由にもならない…と。
モラハラの場合、『浮気』でも『肉体的な暴力』でもないので、離婚の理由が明確になりにくいですしね。
「つらいから子供たちを連れて逃げ出したい!」
「でも簡単にはできない。」
「どうしたらいいの?」
と、いつも悩むばかりで前に進むこともできずにいました。
つらくて限界になる前に
旦那さんとの暮らしが精神的につらくて限界なりそう…という時、すぐに離婚はできなくても『別居』ならどうですか?
毎日の旦那さんからの暴言や嫌がらせ、経済的DVなどで心が壊れそうなほどつらい時には、離婚という形式はさておき、逃げることをおすすめします。
別居して、ストレスの原因となる夫から離れることで、心を休めてあげられます。
離れてみて初めて、自分がどれだけ精神的に参っていたかにも気づけます。
離婚となると親権問題や金銭的な取り決めなども出てきますが、別居の場合はまだ決める必要はないのでハードルは下がりますよね。
ただ、別居すると言っても実家に戻れない場合、収入がない(少ない)主婦だと逃げ出す事も難しいですね。
ですので今、精神的につらいという方は、同居中に仕事を探したり、できるだけ『貯金』や『へそくり』をしておくことをおすすめします。
いつかのためにお金を貯めているだけでも、精神面で少し楽になれるんです。
お子さんが小さくて働きに出られない場合は、今はネットで在宅でできる仕事もありますし、メルカリで不要品を売ったりして、少しずつでもお金を貯めましょう。
(※初期費用が必要な在宅ワークなどは危険なので注意して下さい。)
また、離婚するまでは別居していても夫婦には扶養義務があるので、妻の方の収入が少ないなら夫から妻へ毎月の『婚姻費用(※)』の支払いが発生すると思います。
もし、DVで命の危険も感じる場合は緊急に避難が必要ですので、金銭的なことなど言ってられません。
実家にも戻れない場合は、『保護施設』にでもいいので逃げて下さい。
その際は地域の『福祉事務所』や『警察』に利用したいことを伝えるといいでしょう。
別居に伴う注意点
お子さんがいない場合は、引越し先は実家や実家や職場の近くなど自分が住みたい地域を選べますが、子供が幼稚園や学校などに通っていると子供の気持ちも考慮する必要がありますね。
転園や転校でお友達と離れることや新しい環境に変わる事を、子供が嫌がる場合もありますから。
我が家は転校や転園を嫌がったので、その時の学校の通学範囲で別居する部屋を探しました。
旦那に新居を知られたくない場合は、学校などにも伝えておきましょう。
別居で支援などはある?
離婚した場合は母子家庭を支援するための手当もいくつかありますが、別居ではそのような支援はありません。
妻の所得にもよりますが、可能なものは子供の学校の「就学援助」と夫からの「婚姻費用」。
就学援助は同居家族の年収の額によって申請できます。
『婚姻費用(※)」は、妻と夫の収入、子供の年齢・人数なども考慮して決められてます。
また、素直に支払ってくれる旦那さんならいいですが、モラハラの場合はなかなか払ってくれず、「婚姻費用分担請求の調停」や裁判などが必要になる場合もあります。
私も少額しかもらえていなかったので、婚姻費用の調停を行いました。
離婚も別居もしない選択
生活費や養育費の面だけでなく、年齢的にも徐々に自分の健康も心配になることもあります。
そのため、旦那さんが嫌いでも「離婚や別居をしない選択」をする方もいらっしゃいます。
自分にもし、何かあった場合も旦那さんがいる事で、子どもたちを孤独にしないですみます。
経済的にも、自分一人の収入よりも安定しますしね。
万が一、子供に暴力をふるったり、悪影響があるような場合は難しいですが、状況によっては割り切ってそんな選択をするのも「あり」という事です。
でも、精神的に本当に苦しくなったら一度別居して、心も回復した時にゆっくりどうするかを考えた方が冷静な判断ができます。
とりあえず、私は別居の段階です。
体調を崩して経済的に苦しくなって、婚姻費用もその時はまだ少ししかもらえず生活保護を考えた事もあります。
私はそんな時でも、旦那の元には戻りたくなかった。
自分の人生なので、「どうするのが一番いいのか?」はあなたがじっくり考えて決められるといいですね。
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